マリコの母親・いずみ(星由里子)の着物に、通り魔とぶつかったときに
付着したと思われる「粉」を調べると、ラーメンの麺に含まれる物質だと判明。
さらに、いずみが鶏料理の店に行ったときに「犯人と同じ匂いがする」と
言ったことから、鶏ガラスープのラーメン屋をリストアップし、調べることになった。
一方、マリコ(沢口靖子)が土門刑事(内藤剛志)から受け取った覚せい剤リストの中にある
押収済みの覚せい剤と、麻薬の売人射殺現場に落ちていた覚せい剤が一致した。
このことから、京都府警が過去に押収した覚せい剤が
麻薬の売人に横流しされていたのでは?と推測する。
そこへ、法医学者の風丘早月から、麻薬の売人・松田の遺体について
気になる点があるので、今から大学へ来て欲しい、と連絡が入る。
マリコが大学へ向かう途中、何者かに車ではねられそうになり、
薬物対策課の鳴海刑事(保阪尚希)に助けられる。
―が、鳴海刑事はマリコに車で狙われたのでは…というプレッシャーと
余計なことに口を挟むな、という忠告めいた言葉を残す。
マリコの鑑定が邪魔であるかのように。
大学に着き、マリコは先程車で狙われた際できた傷を早月に
追究され、警察内部の人間にされたことを悟られる。
それを受けて早月は、松田の遺体の件について何も聞かずに帰れ、と
マリコに言うが、マリコは拒否する。
「わたしは法医学者だから、遺体の声を聞けるのはわたしたちしかいない。
わたしたちには遺体の声を聞く義務がある」とマリコは言う。
それを聞いた早月はマリコの決意を知り、松田の歯の様子から
松田は左利きであった可能性が高い、ということを教える。
だが、現場で松田はナイフを右手に掴んでいた。
マリコたちは、松田に襲われたという現場を鳴海刑事だちが作ったのだと推測する。
そこへ、土門刑事から「通り魔の手がかりが見つかった」と連絡が入り、
マリコは現場へ直行する。
通り魔が住んでいたアパートには、犯人の身の回りのものが
ほとんど残されていた。
マリコは、彼が麻薬の常習犯だったのではないか?とにらみ、
麻薬に関係のあるものを重点的に探すように指示する。
すると、部屋から少量の覚せい剤らしきものが入ったビニールが見つかる。
それと鑑識が多数の毛髪を採取したので、それらも持ち帰り鑑定する。
翌日、出勤してきた科捜研の面々にマリコは今まで調べた事実を告げる。
麻薬の売人・松田の殺害現場にあった覚せい剤が、かつて京都府警に押収されたこと。
通り魔の部屋で押収された覚せい剤も同じ成分、つまり横流しされたものであること。
加えてその覚せい剤の袋から、3人の指紋が出たこと。
一人目は、通り魔のもの。二人目は松田のもの。
そして三人目は、薬物対策課の鳴海刑事のもの―。
これらのことから、覚せい剤を横流ししていたのは、鳴海刑事で、
その麻薬のせいで、通り魔事件が起こった、ということになる。
科捜研の面々はことの大きさに動揺する。
マリコは「今までわたしたちが鑑定したきたもので、いらないものはなかった。
この仕事に誇りを持ってきた。ここで鑑定結果をなかったことにしたら、
科学者としての誇りはどうなるのか」といったことを、科捜研の面々に訴える。
そのマリコの言葉と、早月からマリコの怪我の理由と決意を聞き、
「科学者として誇りを持ちたい。事件の隠蔽することはできない」という
決意を持ち、通り魔の部屋から見つかった毛髪を全員で調べる。
すると、大部分は本人のもの。一本はラーメン屋の店主の奥さんのもの。
もう1本はDNA鑑定の結果、麻薬の前科者のものであることが判明。
部屋に前科者の指紋がなかったことから、どこかで二人が接触した際に、
通り魔が自分の部屋へ持ち帰ったと考えられた。
その後、土門刑事が前科者の部屋で通り魔を逮捕し、これで薬物の流通ルートが
解明され、通り魔からの線を辿って、鳴海刑事にまでたどり着くはずだった。
が、そこへ薬物対策課から横槍が入る。
この事件は薬物対策課で麻薬関係の捜査として扱い、通り魔事件も
関連事件として、自分たちで捜査するとして通り魔も連れていってしまった。
上層部も、これ以上の不祥事を隠蔽する意向らしい。
マリコたちは「事件が隠せないところへ証拠を出す」と決意する。
そのころ、府警本部長の国持・刑事部長の佐久間(田中健)・薬物対策課長、
そして鳴海刑事は、刑事が覚せい剤を横流しした件と、そのせいで通り魔事件が
起こってしまった件について話し合っていた。
刑事部長の佐久間以外の人間は、これらの件を公表せず内密にすまそうとしていた。
そこへマリコと土門刑事が現れる。
マリコは「いずれの事件の覚せい剤も、以前押収されたものである鑑定結果です。」
と、送検する時に証拠物件として、この鑑定結果も加えるよう府警本部長に言う。
府警本部長は一蹴するが、マリコと土門刑事は、これは鑑定結果のコピーであり、
原本は既に京都地検に送付済みだと告げる。
いくら警察がもみ消そうとしても、この事件を京都地検に送検すれば、
必ずこの鑑定結果について追究される、そうなれば京都地検に事件を明るみにされる、
ということを告げる。
佐久間部長は、この報告を聞き土門刑事に、鳴海刑事を逮捕するよう命令する。
その後、事件は正式に京都府警から発表された―。